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エコロジーの発想からいえば、ひとつのお草履を丁寧に履いていただくことは、地球資源の有効活用…につながります。しかし、…かといって、1回しか履かないから、友達のお草履を借りて済ます…というのは、決してエコロジーではありません。多分、エコノミーでもありません。かえって、高くつく可能性があります。
私どもにお寄せいただくお草履修理の多くは、合成皮革のお草履の鼻緒交換です。つい先日、ご連絡いただいた方は、お友達のお草履を拝借して、一日はいたら、鼻緒の前緒と受け(足の当たる部分)がポロポロになってしまったので、同じ鼻緒に交換したい…ということでした。
合成皮革の悲劇です。ほとんどの合成皮革のお草履は、共(本体と一緒の柄)の鼻緒ですが、鼻緒単体ではつくられていないようです。ですから、同じ鼻緒は、ほぼない…ということになります。
結果として、別の鼻緒(布製と革製)での交換になります。同じ鼻緒ではないので、お詫びしなければならないし、費用もかかることになるし…ということで、決してエコノミーではなくなります。さらに、お友達との関係も、決して好ましい状況にはならないことになります。もし、借用されるのであれば、よく調べて、状況を確認してから借りることをお勧めいたします。借りるエコは必ずしもエコではありません。
5月18日の足袋蔵ネットワークで、修理をさせていただきました。
行田市の足袋蔵ネットワークの催事で、古い下駄の修理を承りました。鼻緒のを交換して、カカトゴムを変えて、少しリフレッシュして履いていただいていけるようにしました。モノを大切にする…ということでは、確実にエコ…だと思います。
モノを大切にするということでは、昔の父親のペラペラになった下駄が、どうにも魅力的であって、遊び道具のように履いているシーンはたくさんあったように思います。ちょっと良い下駄を、大切にはく…ということから、エコを実感していただくのも、時代的といえば、時代的なのかもしれないと思います。
2万円超のお草履でも、合成皮革のものはたくさんあるようです。ご注意ください。
合成皮革が必ずしも悪いというわけではありません。あまり履かれない方にとっては、2万円超のお草履は、高いという感覚にになると思います。しかし、丁寧にしまっているがために、鼻緒がベタベタしたり…するようになったら、気分が落ち込んでしまいそうです。
お草履を長く履いていただくための対応策は2つあります。ひとつは、合成皮革であることを知って、できるだけ湿気を排除するようにすること。少しは長持ちします。もうひとつは、革のお草履(鼻緒は革か布)をお求めになりことです。
オークションでお草履をお求めの方に…修理屋からご注意のご案内。
新品のお草履の場合には、問題はないようにお考えの方が多いようですが、合成皮革のお草履の場合には、材料の経年変化で、比較的短期間で、
鼻緒がぽろぽろになることがあります。また、中古の場合には、画面できれいに見えても、素材がくたびれている場合があります。
そのことをご承知の上で落札なさってください。つい最近、修理することができず、カカトゴムだけを変えてお返ししたケースがございます。
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